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中国越境EC最新レポート:貿易が落ち込む反面、越境ECは急拡大を続ける

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アリババグループのAliResearch(阿里研究院)によると、2015年度の中国における越境ECによる取引額(卸・小売を含む)が、前年比28%増の4.8兆元(=約72兆円)に達したという(AliResearch「重磅报告:阿里研究院40页PPT读懂跨境电子商务贸易的未来」)
これは、中国における貿易総額の19.5%を占めるとのこと。

また、小売における越境ECにおいては、前年比69%増の7,512億元(=約11.3兆円)に達したという。

そして、2020年には中国における越境ECの市場規模が、12兆元(=約180兆円)にまで成長し、貿易総額の37.6%を占めるまでになると予測されている(このうち小売は2.16兆元=32.4兆円)。

ヨーロッパなどにおける景気低迷によって輸出が減少したことに加え、中国国内の内需も振るわず、輸入も落ち込んだことにより、2015年は6年ぶりに貿易総額が減少した中国。
今後も人件費の上昇や景気の減速が続くとみられている反面、越境ECはますます成長を遂げていくというのだ。

アリババグループの越境ECプラットフォームの1つであるTmall Global(天猫国際)における人気商品についても報告されている。
よく売れている商品の製造国は、1位がアメリカ、2位が日本、3位がドイツ、4位が韓国、5位がオーストラリアとなっており、よく売れているジャンルとしては、1位がマタニティ&ベビー用品、2位が化粧品・スキンケア用品、3位が健康補助食品となっている。

中でも、1級都市(上海、北京、広州、深圳、天津、重慶など)のユーザーによる消費の平均額がもっとも高く、前年比での増加率でももっとも高くなっている。

中国人消費者にとって、この3ジャンルが越境ECで人気であることには、メラミンで汚染された粉ミルク事件などもあったことから中国製商品に対する不信感があり、中国製品よりも健康面、安全面など品質に対する高い要求が背景にあるようだ。

このように、中国国内においても、越境ECは今後ますます拡大していくことが想定され、インバウンドによる爆買いが影をひそめた今、このマーケットをどのように攻略していくかが日本企業の生き残りをかけた最大の課題といえるのではないだろうか。

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