スタッフブログ「What's ASIA」

WeChat Paymentを使った決済が日本でも活性化する!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中国版LINEといわれる「WeChat(ウィーチャット:微信)」が、日本でのペイメント事業に本格的に乗り出したと報じられた。
2016年6月6日、テンセントホールディングスが「日本戦略説明会」として、WeChatの決済サービス「WeChat Payment(ウィーチャットペイ:微信支付)」の案内を日本企業向けにおこなったのだ。

wechatpay_img1

WeChatの決済サービスの特徴は、WeChat上に表示されるQRコードをかざすだけで、決済が完了してしまうところにある。
WeChatのユーザー数は8億人にせまると言われており、中国でもっとも利用されているアプリのひとつに数えられている。実に、中国のスマホ利用者の約9割がWeChatをインストールしているということからも、そのすごさが実感できる。

WeChat Payのメリットは、ユーザーにとっては、中国で一般的な決済手段である「銀聯カード」と異なり、手数料がかからないことがある。また、支払いが完了すると、ユーザーのモバイル端末には日本円での支払額と人民元に換算された金額が表示されるため、レシートも不要。支払いから明細まですべてオンラインで確認できるので、利用額の管理がラクにできる。
中国人「爆買い」が加速する? 9億人が使う「WeChat Pay」日本本格上陸

「銀聯カード(Union Pay)」は、日本国内でも利用できるところが多く、認知度も高い。
余談であるが、「銀聯(ぎんれん)」がクレジットカードだと思っている方も多いが、そのほとんどは日本でいうところのデビットカードである。

unionpay_img

WeChat Paymentと銀聯の違いは、利用される額にあるといってもいい。
どちらかというと、WeChat Paymentは1万円以下の少額決済に用いられることが多く、高額商品の購入には「銀聯」という声をよく聞く。
つまり、飲食店や小売店など、気軽に決済できる手段としては、中国人にとっては非常になじみが深いということができる。

さらにWeChat Paymentならではの特徴として、コミュニケーションツールである「WeChat」と紐づいている点があげられる。

決済が済んだあとには、ユーザーのアカウント情報を取得できるほか、ユーザーが店舗のアカウントをフォローすれば、利用後にクーポン券やイベントの案内を届けることができる。マーケティングツール、コミュニケーションツールとしても活用できるメリットが見込める。
中国人「爆買い」が加速する? 9億人が使う「WeChat Pay」日本本格上陸

つまり、店舗がWeChatの公式アカウントを持っていれば、顧客の囲い込みにつなげることができ、リピートを増加させていくことが可能になるのである。
wechatpay_img2飲食店や小売店など、インバウンド需要を取り込み、少額決済が多く見込まれる店舗においては、継続的な利用を促す意味においてもWeChat Paymentの導入を検討した方がよさそうだ。

この6月1日から羽田空港においても国内の空港としては初めてWeChat Paymentが利用できるようになっている。中国人にWeChat Paymentが日本でも利用できるようになると認知されていけば、WeChat Paymentが使える店舗と使えない店舗とで利用意向に変化が現れてくるようにもなっていくだろう。

また、以下の記事では、テンセントHDによる加盟店へのサポートプログラムも実施することが触れられており、今後の動向から目が離せない。

「WeChat Pay」加盟による特典として、店頭の宣伝資料サポート、旅行のピークシーズンに合わせたグローバルなプロモーションへの参加等のマーケティング活動をはじめとするパートナー・インセンティブ・プログラムなどを提供するそうだ。
日本企業向けに「WeChat Pay」の本格展開を開始(テンセント)

関連記事

  1. インバウンドで爆買いが減退した理由
  2. 観光事業活性化のための情報発信!
  3. 中国におけるWeChat、Weiboのユーザー比較 〜友人とのコ…
  4. 中国の旅行代理店が月500社ペースで日本進出?!
  5. WeChat決済への注目高まる! しかしインバウンドプロモーショ…
  6. 【誤訳ハンター】そんな中国語でいいの!?〜爆買いの裏側〜②
  7. WeChatとタクシー
  8. 【誤訳ハンター】そんな中国語でいいの!?〜爆買いの裏側〜①

スタッフブログ最近の記事

PAGE TOP